映画のこと ピンクとグレー ネタバレあり

 

去年観に行った映画は 「味園ユニバース」「暗殺教室」「図書館戦争」「グラスホッパー」 
今年になって観たのは、今のところ 「母と暮らせば」と「ピンクとグレー」 春休みになったら子供と3人で観に行く予定なのが 「暗殺教室卒業編」と「エヴェレスト」
ジャニヲタですねってくらい、ジャニーズ御出演映画しか観ておりませんが^^;

で、とりあえずニノの「母と暮らせば」は、終始静かに涙がこぼれる作品でした。
原爆が落ちて灼熱の業火に焼かれるシーンが、かなりの時間をかけて映し出されたことの衝撃。
去年の9月に初めて広島の平和記念公園を訪れて資料館を見学し、展示された写真や遺品、瓦轢等の悲惨さを体験したことを思い出しました。 私と息子が先に資料館から出てきてダンナと娘を待っている時、資料館から出てきた若い男性が、ショックからか突然倒れ込んで、救急隊のような人達が駆けつけたんだったよなぁ。

ヒロシマで起こった地獄がナガサキでも繰り返され、焼きつくされたのか、それとも蒸発してしまったのか、骨すら残らず消えてしまった浩二。
こんなの子供を持つ親なら泣かずにはいられないよ。 何も遺らないなんて、親として生きていてこんな残酷なことはないよ。
残された浩二の婚約者の町子に支えられながら、傷みを分けあい生きてきた母伸子が、やがて町子の将来を慮って、息子を忘れ新しい人生を歩むことをすすめる心情や、それでも、あの原爆投下の日、なぜ犠牲となったのが浩二ではなく町子じゃなかったのかと吐露してしまうシーンなんかは、母として切実すぎて、今思い出しても涙が出てしまいます。

町子が新しい人生を歩むことを報告に来たその日、安堵した伸子が最期ひとりで息を引き取ったけれど、実は独りではなく、浩二が傍に迎えに来ていて、ふたり手をとって、ゆっくり向こうの世界へ行くその先に、浩二の兄や伸子の夫、ふたりにとっての家族が待っていて、再び家族が再会できたであろうことを祈りながら。
 
ニノ演じる浩二も、とってもチャーミングだったし、町子役の黒木華ちゃんとニノってすごくお似合いだなぁって思ったよ。
私の中で、ニノと吉高ちゃんがベストカップルだったけど、同じくらいに萌えキュンなカップルでございました^^


そして 「ピンクとグレー」

まだまだ絶賛上映中だけど、がっつりネタバレあります。
これから観に行くという方はご注意くださいね^^;

シゲアキ先生原作の初の映像化だし、どちらかというと菅田くん目当てで観に行ったんだけど。

いやぁ、おじゃんぷの俳優担当中島くんもすっごい頑張ってたよ。 何より超美しかったんですけど。 あんなに綺麗な子だったとは。
菅田くんはもはや怪演と呼ぶにふさわしい演技力だけど、中島くんも必死に喰らいついてたんじゃないかな。 これからどんどん経験を積んで、いい役者さんになっていってくれると嬉しいね^^

映画は最初の情報解禁からあったように、途中から大きく内容を変えてありました。
開始62分後の衝撃ってこういうことだったのかーって、最初、世界が変わってしばらくの間、頭の中に?マークが飛び交いました^^;
原作を読んでいるので、ピングレのラストといえば衝撃だったあのシーンだろって思ってたから。
いや、ね。 ピングレ(原作)のラストはほんと衝撃的だったの。 うわぁ…って思わず唸ってしまったもの心の中で。
シゲすげーじゃん!って、こうきたかー!って、ちょっと震撼した。
もしかしてシゲさんは、最初にこのラストが頭に浮かんで、それから全体のストーリーを構築していったんじゃないかって思ったくらいの衝撃度だったんだよね。

でも映画は違うんだよね。 原作はどんなにふたりを取り巻く環境が違ってきても、紆余曲折ありながらも、結局は最期までごっちとりばちゃんは身も心もひとつにシンクロしてたけれど、映画はちょっと違うというか、心は繋がっていても、りばちゃんの思う芸能界でのごっちは、もしかしたら違う一面を持っていたかもしれなかったこと。 何もかも知っていたつもりで、実はごっちの本当の心の中を知らずにいたこと。(自殺の理由など)

ごっちの純粋さを信じ、その存在力に憧れ、ごっち亡き後、彼自身になろうとしてきたけれど、結局は自分が思っていたほどわかり合えていなかったという事実。
原作では、ついにふたりは全てにシンクロし、ひとつになって終わるのだけれど、映画は、りばちゃんがごっちからもらったデュポンのライターを、ごっちの特大パネルに向かって投げ捨てて決別するっていうラストだったなぁ。
どっちのラストもある意味救われるし、ある意味救われない。
ピンクとグレーって、どっちをとってもすごい作品なんだなぁとあらためて。 
原作はもちろん、映画もすごく楽しめた見応えのある作品でした。

で、ここから先は、ピングレ(映画)のちょっぴり気になるところと、もしかしてこれって意識的に小ネタを挟んできてるんじゃないの!?って思ったところ。

ごっちのお姉さん。 映画の最初に、この映画の象徴的な役割として出てくるんだけど、最初、あれ?この女優さん見たことある! 小林涼子ちゃんに似てるけど?小林涼子ちゃんだよね!?って、今ひとつ確信できないまま観てたんだけど、やっぱり涼子ちゃんで正解でした。 ほら、ワタシ、ドラマってあんまり観ないから、今の小林涼子ちゃんがどんな風になってるかってのを知らなくて、(何度かチラ見はしたことあったかもだけど)私にとっての彼女はやっぱり清楚なしおりさんのままだから、あれから8年近く経って、すっかり美しく艶のある女優さんになっていて、なんだか感慨深いものがありました^^;

結局ごっちは極度のシスコンで、美しい姉に憧れるあまり、姉のように、美しい時のままで、人として、表現者として、昇華していきたかったのかもしれない。
ここでの姉と弟の関係がとても微妙で、え!?これってもしかして近親なんちゃらってやつなんじゃないのって、ちょっとぞわりとしたり、何よりふたりの子供をあんな形で亡くしたごっちの母が、あんな風に平凡に暮らしていけるものなのかが大いに違和感がありました。

あと、これはピングレを観た大野担なら、誰しもうおっ♡!ってなるのがあって、中島くん演じるりばちゃんの「共演者」である菅田くんの役名が 「なるせりょう」(成瀬凌) っていうのにブッ飛びました^^;
ストーリーの最大の謎であるごっちの死の象徴的役割の姉が、「なるせりょう」(成瀬領)の苦悩と安らぎの象徴だった「しおりさん」の小林涼子ちゃんだったりするのがね。
シゲさんが小説を書くことのきっかけになったのが、智さんのFREESTYLEで、その個展があった年に、初めての智さんの連ドラがあったのが 「魔王」
小説家、そして映画の原作者にもなったシゲさんの、大野智リスペクトの気持ちが潜んでいたとしても大げさではないかも。…って、ここは大野智贔屓ブログということで、多少の贔屓目解釈をお許し願うことにして^^;
でも智担なら、誰しも何らかのサービスだって受け取ってもしかたないよねコレ(*^m^*)
で、その成瀬凌を演じるのが、死神くんの共演以来、智さんをリスペクトしてくれているらしい菅田くんっていうのがね。
もう嬉しいじゃありませんか^^

この「成瀬凌」ってのがまた、前半の(映画の中での映画)りばちゃんを演じているのがウソみたいにとんでもなくダークな奴で、菅田くんの狂気めいた怪演が鬼気迫るものだったんだけど、後からよく考えてみれば、この成瀬は芸能人のごっち、つまり白木蓮吾と実は親友か何かで、あんな風に死んでしまった蓮吾へのやりきれなさや、その蓮吾には芸能人としての闇の部分もあって、それを知っている成瀬は、蓮吾を盲目的に信じる幼馴染で親友の河鳥大の純粋さを危惧し、蓮吾になろうとしている河鳥の目を覚まさせ、また、これ以上傷つけないために、芸能界から足を洗わせたかったのかもしれないなぁ…なんて解釈してみました。 
もしかしたら蓮吾自身から、そのことを頼まれていたのかもしれないし、自発的だったとしたら、蓮吾と河鳥との心の絆が羨ましく思えたのかもしれない。なんて。
じゃないと、あんな風に河鳥からめちゃくちゃに殴られっぱなしになったり、役者の命の顔の鼻を骨折させられたのに、事を大事にするつもりはない、なんてねぇ。(大事にせずとも勝手に潰れると思ったのかな)
単純にダークな奴っていうのではないような気もしました。

でね、やっぱジャニスキーとして見過ごせないのはやっぱアレだよね^^;
いや、ベッドシーンがあるってのは聞いてたけど、あれはちょっと過激過ぎるよね。 上半身裸で下半身はシーツで隠されて、それっぽい動きと声でごまかしてますっていうのとはちょっと違うよね。 いや〜生々しくてオバちゃん恥ずかしくなっちゃう〜。
そしてジャニスキーとしてそれよりもキョーレツだったのが、あの秘密の地下クラブでのおっぱいだらけのシーン。
あんなにあっちもこっちもおっぱいまみれのジャニーズアイドルが、かつて他にいたかってハナシです^^;
いやもうキョーレツでザンシン。 おじゃんぷくんのファン層を考えても、ジュリーさんよくOK出したよなっていう。

実際映画館に観に行った時、平日だったにもかかわらず、サービスデーでもあったからかもしれないけれど、上映し出して半月は経ってるのに結構お客さんがいて、男女ともに年齢層も幅広かったんだけど、中島くんファンの子たちだったり、中には、おそらく中島くんファンで、お母さんとふたりでやって来た高校生の女の子もいたりして、母娘で気まずくなっていないか、いらぬ心配をしたりしておりました^^;

それくらいインパクトの強いシーンを、若干22歳(撮影時は20〜21歳)の中島くんが、体当たりで演じているのを観て、そしてそれを覚悟を持って受け止めたゆうとりんファンの子達を思って、35歳のおじさんの、ラブコメにおける初チッスにハラハラドキドキしている智担と、そのご本人における覚悟の無さに、ちょっぴり苦笑してしまいました。
ほんと、私を含むファンもご本人も免疫なさ過ぎ^^;


本当はしやがれのツボを書くつもりだったのに、思いのほか前置きが長くなっっちゃった。
タイトルも変えて一旦アップします^^;