かぐらとりゅうとちょっとネタばれ


木曜日に「プラチナデータ」を観に行ってきた。

原作を読んでいないので、先入観を持つことなく二宮神楽を楽しむことができました。

ニノの演技が好きです。

私の嵐の入口は、2000年ドラマ「涙をふいて」の彼の演技だったから。


このあと ちょっとネタばれだけど、私なりの感想です。


最初、あれだけ居丈高で自身満々だった神楽が、だんだんと取り乱して行くさまに、あれ?これって神楽?それともリュウ?って迷いながら観てて、想像していた神楽のキャラ設定が、私の中でブレてきて戸惑ったんだけど、それはニノがワザとそう感じさせるように演じているのかなぁと思っていたら、パンフに「神楽」 と 「リュウ」 を同じ時間軸で、同じ速度で、同化させながら演じていたって書いてあって、あぁ、なるほどなと。

主人格と交代人格が、それぞれに入れ代わるのではなくて、常に混在している状態だから、神楽でありながらもリュウが見え隠れする。
その混在する中で、浅間と対峙している時に、一度だけハッキリと、「神楽=交代人格」と「リュウ=主人格」 が入れ代わる。
そんな繊細で大胆、且つ巧みな演技をやってのけるニノが素晴らしくて。

ニノが表現する孤独や苦脳って、私にとってはじんわりと心にシミを作るように広がっていく感じなの。
涙の表面張力が何かの拍子にこぼれ落ちて、知らずのうちに泣いている事がよくあります。

そして何より、リュウと早樹の、二人のあの美しいラストシーンに全てを持っていかれてしまいました。

二人の交わす無垢な愛に、愚かな魂が浄化されていくようで、このラストシーンの為にこの映画があったんじゃないかと思うほど、絵画のように崇高で美しいシーンでした。

もう一度、観に行こうと思います。

智さん、「プラデ」 観に行くかどうかわかんないみたいに言ってたけど(確か)是非、映画館まで観に行ってみて。
あなたの大好きなニノが、とても素晴らしい演技をしているの。
智さん、観たら絶対に泣くわ。
硫黄島」 や 「フリーター」 を観て、「ニノが可哀想」 って泣いちゃうあなただもの。
「ニノはやっぱすげぇや」 って 感動して泣いちゃうんじゃないかって、そんな気がする映画でした。